日常でも使えるカッコいいスラングを教えてください!
ー22歳 サグ兄
マイクチェック・・・マイクチェック、ワントゥー、ワントゥー・・・
どうも。@bigtreeです。
(僕が誰にも知られず密かにペラペラになった独学勉強法はこちら↓チラッ)
はい、えーと今日はですね、冒頭のリクエストにお応えしまして、”ゴリゴリのストリート系”の僕が個人的に「イケてる」かつ「日常英会話で使える」と思う選りすぐりのスラング10個を実用例付きで紹介したいと思います。
スラングというとなんとなく「チャラい」とか「イキってる」とかマイナスなイメージが付きまといがちですけど、実際には全然そんなことなくてむしろ
スラングを制する者は英会話を制す
ーbigtree, 2019(?)
とも言われるくらいスラングはネイティブの英会話において必要不可欠で重要な役割を果たしているんですよね。
「ましてや英会話もままならない日本人がスラングなんて・・・」と敬遠する人もいるかもしれませんが、
「スラング=ユーモア」
であり、適したシチュエーションでタイミングよくズバッとスラング表現が決まると相手の共感/笑いを得られて本当に気持ちが良いものです。
そこで今回は、わりといろんな状況で使えそうなスラングをピックアップして使用例と合わせて紹介していきます。
日常使いできるゴリゴリスラング10選
L
はい、1個目からいきなりアルファベット1文字です。
スラングで言う”L”はですね、実は”lose”(負ける)の頭文字を意味しているんですね。
たださすがに”L”単体だと意味を汲みとってもらえない場合も多いので、ほとんどの場合は”take an L”(負けを喰らう/しくじる)という形で使います。
You better take an L this time and move on.
(今回は負けを認めて次に切り替えた方がいい)
He took a huge L after boasting.
(彼は大口叩いた後で派手に負けた)
*boast=自慢する、大口を叩く
dub
はいお次は”dub”という言葉です。
これは実は一個前の”L”の逆で「勝利」という意味になります。
どうしてdubが「勝利」なのかと言うと、「勝利 = win = W = double U(ダブリュー)= dub」という流れです。
We gotta get a dub to move up to the next round.
(次のラウンドに進むには勝利が絶対条件だ)
You saw his face? You got an absolute dub on him.
(アイツの顔見たか?完全なるお前の勝ちだ)
dap
次の”dap”は挨拶代わりや共感を示す時に拳を”トンっ”とぶつけるいわゆる「アメリカ式ハンドシェイク」みたいなやつのことですね。
拳をぶつける以外にも、「手をクネクネからのハグからの背中をポンっ」みたいなアレもdapと言います。
人によってさまざまなスタイルがあるので僕はバッチリ決まった試しがありません笑
They dapped up and parted their way.
(彼らは拳を突き合わせてから互いに歩き去った)
My pops was dapping with his old friends. I didn’t know he was cool.
(親父が友達とハンドシェイクしてた。親父がイケてたなんて知らなかった)
*pops=(スラングで)お父さん
Timbs
こちらはb-boy御用達のストリートウェアの代表格「Timberland」のブーツの略です。
まあ実際そんなにはないかもしれませんが、ここぞという時に使ってみたいですよね。
いちいち”Timberland boots”って言うよりも”Timbs”って言った方がカッコいいじゃないですか笑
I saw my math teacher rocking gold chains and black Timbs at the bowling alley.
(数学の先生が金のネックレスと黒のティンバーランドでボーリング場にいたの見たぜ)
Get your fake Timbs-ass outta here!
(フェイクティンバ野郎が失せやがれ!)
deck
続いて”deck”は、「思い切り殴る/強い衝撃を与える」という意味のスラングになります。
元々deckは「デッキ」すなわち地面なので、「殴った衝撃で相手を地面に倒れさせる」イメージから来ています。
ただ殴るという暴力的な意味だけではなく、「何か硬いものに勢いよくぶつかった」時にもこのdeckを使うこともあります。
I decked the thief hard with a duffle bag.
(泥棒を札束の入ったバッグでぶん殴った)
*duffle=大金の入ったバッグ
He got decked by a stray baseball.
(彼は野球の流れ弾でノックアウトされた)
dead it
こちらは文法的にもちょっと面白い表現ですね。
“dead”は本来形容詞で「死んでいる」という意味ですが、ここでは「やめる/終わらせる」という動詞の意味で使われています。
この用法はもちろんスラングなので辞書には載っていませんが、ネイティブは”dead it”(それを終わらせる)という形で結構使います。
Man, she’s so toxic you should dead that relationship before it’s too late bro.
(あの女は相当ヤバいやつだから手遅れになる前に終わらせた方がいいぜ)
No matter what it takes, dead it.
(手段は問わない、殺れ)
lit
この表現はこちらの記事でも紹介していますが、「カッコいい、イケてる」という意味の言葉です。
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元々”lit”は光の”light”の過去形・過去分詞で、「光が灯っている→賑わっている→イケてる」というイメージから出来上がったスラングで、その意味の通り店やイベントなどが賑わってイケてる時に使います。
また、そこから派生してアイデアなどがイケてる時も「いいね」くらいの感覚でよく使われています。
The bar we went last night was lit.
(昨日おれらが行ったバーめっちゃ良かったぜ)
Yo, that’s lit!
(めっちゃいいじゃん!)
poppin
こちらも”lit”と似て「カッコいい、イケてる」という意味の言葉になります。
“pop”「弾ける」から来ているので、イメージは「活気があって賑わっている」という感じですかね。
パーティーなど、ただ”great”を使うよりもこの”poppin”を使った方が「イケてる」感じを醸し出せます笑
Max’s birthday party was seriously poppin. they got an ice cream truck and trampolines and everything.
(マックスの誕生会まじでイケてたぜ。アイスクリームトラックとかトランポリンとか全部揃ってた)
Hey, what’s poppin?
(よう、調子はどうよ?)
deadass
こちらはNew York発祥のスラングで、「ガチで」という意味になります。
“I’m serious”(本気だよ)と言う代わりに”Deadass, ——“という感じで挿入するだけで「まじです感」が上乗せされる便利な表現です。
昔からあるスラングですが現在でもよく聞きますね。
Yo, I deadass saw him in the shop yesterday!
(ガチで昨日アイツ店で見たんだって!)
You deadass?
(ガチで言ってんの?)
cap
そして最後は”cap”という言葉。
これはキャップ(帽子)のことではなく、スラングで「嘘」という意味で使われます。
“You’re lying!”(嘘だ!)と言う代わりに”Cap!”だけで同じ意味になります。バリエーションを広げるための表現として覚えておきたいですね。
No cap, I got fired today.
(冗談抜きで今日クビにされたよ)
Cap or no cap?
(嘘?それともガチ?)
スラングまとめ
はい、ということで日常会話でも使えるゴリゴリのストリートスラング10選いかがだったでしょうか。
ええ、もちろんスラングをあえて使わなくても英会話をすることは可能です。
むしろ面接などのフォーマルな場面や初対面の人との会話など、フランクになりすぎるのがNGな場合ではスラングはなるべく控えた方がいいでしょうね。
ただ、それ以外での友達との日常会話やあまりかしこまっていないビジネスシーンなどでは、僕は日本人でもどんどんスラングを使っていっていいのかなと思っています。
僕は最初に言ったように「スラング=ユーモア」だと思っていて、物事をちょっとオーバーに表現する時や、普通しないようなオリジナリティに溢れる表現をするのにスラングは最高に適しています。
教科書通りの決まりきった表現をするよりも、その方が会話に”印象”を与えられると思うし、互いの距離を縮める助けになりますからね。
なので面白いスラングの表現を見つけたら、僕はなるべく使ってみるようにしています。
通常の語彙力+イディオムに加えてスラングも覚えるのは大変ですが、興味深いスラングを見つけたらあなたも自分のものにしてみてはいかがですか?
ということで今日はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた!