海外で使われている日本語ってたくさんありますよね。その中でも意外なものや面白いものを教えてください
ー28歳 メガネの会社員
こんにちは!通訳/ストリート英会話講師のbigtree(@bigtree1000)です。
(15年の努力の結晶。「誰にも知られず密かにペラペラになれる独学勉強法」はこちら)
海外でそのまま使われている日本語ってきっといくつか聞いたことあるかと思います。
例えば“sushi”「寿司」や“tempura”「天ぷら」などはもはや外国人であっても誰でも知っている日本語で、海外旅行に行ったことがある人ならわかると思いますが、世界中どこに行っても“sushi restaurant”があるほど、日本食というのは外国人の間では本当に人気がありますよね。
実際は日本食以外でも海外で普通に通じてしまう日本語というのはたくさんあるんですが、このような外国語から借りてきてそのまま使われている言葉を英語で“loanwords”といいます。
“loanwords”:他の言語からそのまま取り入れられた言葉=「外来語」
“loan”「借りる、ローン」+ “words”「言葉」なのでそのままの意味ですね笑
さあ、今日はそんな英語の”loanwords”についてですが、ちょっと考えてみてください。どんなものがパッと思い浮かびますか?
お、意外とたくさん知ってますね。
ちなみに海外のカラオケは日本みたいな個室カラオケではなく、日本で言うところのスナックみたいなものが主流です。
ということで今日は、「海外で使っても普通に通じてしまう日本語」というのを紹介したいと思います。
ただ、上で出たようなあまりにも有名なものでは面白みに欠けるので、僕が個人的にちょっと意外だなとか面白いなと思うものに絞り、各ジャンルごとに分けて合計20個!一気にお届けしたいと思います。
それでは早速見ていきましょう。
海外で使われている面白い日本語
食べ物編
edamame
まずは読んで字のごとく、「枝豆」のことですね。
これは海外の寿司レストランや日本風居酒屋に行ったことのある人なら聞いたことがあるはず。スーパーとかにも冷凍のパックが売ってたりするのでかなりポピュラーです。
パッケージにも普通に“Edamame”と書いてありますが、発音は「えだまめ」ではなく「いだまみ」となるのでちょっと注意が必要です。「井田真美」と覚えましょう。
ramen
ラーメンはもはや寿司や天ぷらと並ぶ日本の代表的な食べ物として認識されていて、アメリカでは特にニューヨークやロサンゼルスなどの大都市にラーメンレストランが集中しています。
日本でお馴染みの人気ラーメン店も数多く出店していて、新しい店舗ができると大行列ができるほどの人気ぶりです。
麺類は基本英語で “noodles” と複数形にして言うので、“ramen noodles”と呼ぶ人も結構います。
ちなみにトンコツや鶏ガラなどの「スープ」のことは英語で“broth”と言います。
wasabi
「わさび」ですね。わさびはもともと日本原産の植物なのでそれがそのまま英語名になるのも頷けます。
ただ、海外のわさびというのはほとんどが粉を水でといて作るフェイクわさびなんですよね。だから鼻にくる「ツーーン」とした刺激も本来の新鮮なわさびと比べると全然物足りないんですよ。
わさびが好きな外国人はだいたい”sushi restaurant”に行くと“Can I get some more wasabi?”(ワサビもうちょっともらえる?)と別皿で追加わさびをもらって、寿司一貫ずつにものすごい量のわさびをつけて食べます。
是非ホンモノの新鮮なわさびでやってほしいものです笑
teriyaki
「テリヤキソース」のことですね。
これも外国人は大好きで、テリヤキチキンから始まってテリヤキビーフ、テリヤキサーモンは当たり前。野菜や白メシにテリヤキソースをかけて食べる人もたくさんいます笑。
これも大きめなスーパーならボトル入りで売ってることが多いです。
tofu
豆腐は健康食品として何年も前にアメリカで大流行しました。
今でも健康に気を使う人の間では人気がありますし、認知度も高いのでだいたい“tofu”で伝わります。
アメリカでの豆腐ブームに火をつけたのはヒラリー・クリントンだと言われています。ビル・クリントン大統領のファーストレディだった当時、インタビューで「夫に豆腐を食べさせたい」とコメントしたことから”tofu”の名が一気に知れ渡ったそうです。
shirataki
そしてちょっと前から豆腐に次ぐミラクル健康食品として注目されているのが「しらたき」です。
しらたきの原料は「こんにゃく」ですから体に良いのは納得ですね。海外ではパスタの代わりに使われたり、ハンバーガーに挟んだり笑、いろいろな調理法で楽しまれているようですが、僕が個人的に衝撃だったのはコレ。
「豆腐しらたき」です。ええ、やっちゃいました笑
「健康食品 x 健康食品 = 超健康食品」だろうという発想にアメリカのスケールのデカさを感じます笑
bento
これは僕の中では結構意外でしたね。
一般的には“lunch box”「ランチボックス」も使われるんですが、“bento”または“bento box”でも十分通じます。
アメリカの大都市のオフィス街にはフードトラックやフードスタンド(お弁当を売ってる屋台よりはしっかりした小さな小屋みたいなの)が結構あって、お昼時にはたくさんの人が”bento”を求めて人気店に列を作ることも珍しくありません。
benihana
これは食べ物の名前ではなく、アメリカ発祥の大人気日本食レストランの名前です。
もともとニューヨークでスタートしましたが、現在では世界中に店舗があります。アメリカ人の中でちょっとランクの高い日本食レストランといえば“benihana”というイメージがあり、デートで”benihana”に連れてってもらったとしたらそれは結構「本気デート」である確率が高いとか笑
ちなみに、”benihana”の創始者は世界的に有名なハウス・エレクトロニックDJであるSteve Aokiのお父さんです。
アニメ・ゲーム編
anime
日本の「アニメ」はもともと英語の“animation”「アニメーション」から来ています。それが日本で「アニメ」として定着し、日本のアニメや漫画が海外でも注目を集め始めるとやがて“anime”という言葉もそのままの形で輸出された、というちょっと不思議な流れです笑。
あ、ちなみに漫画も“manga”でオタクたちに大人気ですね。あ、オタクも“otaku”でそのまま使われることもあります。
こう考えると日本の文化ってすごいですね笑
Super Nintendo
これは日本で言う「スーパーファミコン」のことです。
海外では「スーパーファミコン/スーファミ」では通用しないので要注意です。そもそも最近では目にすることも少なくなってきてますが。
emoji
絵文字のことですね。
今では海外でも“emoji”という言葉が普通に使われるようになりましたが、それ以前は“emoticon”(”emotion icon” の略)という言葉が使われていました。
発音は「えもじ」ではなく「ぃもぅじ」という感じなのでちょっと注意が必要です。
人の呼び方編
sensei
そのまま先生ですね。
日本で先生というとまずは学校の先生を思い浮かべますが、海外の“sensei”は「職場で技術指導などをしてくれる人」や「人生相談でアドバイスしてくれる人」、または「空手道場の師範代」などかなり広い意味合いで使われています。
「”sensei” = リスペクトする人」というニュアンスが近い気がします。
tycoon
コレ日本語?と思ってしまうかもしれませんが、ちゃんとした日本語です。
もとの言葉は君主に対して敬意を込めて使われた「大君」という言葉なんですが、それが海を渡りアメリカでは“tycoon”というスペルで使われています。
意味は日本語とは全然異なり、ビジネスで大成功した非常に影響力を持った人に対して使われます。
読み方は「たぃくぅーん」という感じになります。
Honda
これは海外旅行に行った際に、現地でお土産屋ストリートを歩いているとローカルの人が自分に対して叫んでくる言葉です。
意味は「おい!そこの奴!安くするからウチの店で買ってけよ!」です。
同義語で“Kagawa”(かがぁわ)というのもあります。
その他の日本語
shinkansen
新幹線ですね。これも個人的には結構意外でした。
欧米諸国では基本的に“bullet train”(直訳すると「弾丸列車」)という言葉が使われますが、発展途上国だとこの“shinkansen”という言葉が結構浸透している傾向にあります。
その理由は、発展途上国で高速鉄道を開発する際に新幹線を参考にしていたり、日本の企業がプロジェクトを受注するケースが多いことが挙げられます。
kamikaze
ご存じ第二次世界大戦中に日本軍の「神風特攻隊」が仕掛けた攻撃に由来する言葉です。
形容詞で「ほぼ成功する見込みがない」という意味で使われることがあります。
あとはカクテルで“kamikaze”というドリンクもありますね。
またストリートスラングでは、ファミレスなどに置いてあるソーダマシーンで適当にいろんな種類のドリンクを混ぜて作る飲み物を”kamikaze”と呼ぶこともあるそうです笑
読み方は「カミカゼ」ではなく「かまかぁずぃ」という感じになります。
koi
こちらは魚のコイのことですね。
コイは英語で“carp”という言葉がありますが、“carp”は沼や用水路とかにいる黒いコイの方。一方で”koi”はいわゆるカラフルな「ニシキゴイ」を指す場合がほとんどです。
“koi”だけでは伝わらない可能性もあるので、“koi fish”と言った方が確実かもしれません。日本語でも「コイ」だけだと「恋?」ってなったりするのであえて「魚のコイ」と言ったりしますよね。
futon
「布団」です。これも初めて聞いたときは「へぇ」と思いました。
欧米はベッドが一般的なので日本のように床に敷くタイプの布団はめったに見かけません。ただ、“futon”の定義はスプリング(バネ)が入っていないタイプのマットレスなので、例えば足の低いソファベッドでスプリングなしのマットレスであれば “futon”と呼ばれたりします。
これも読み方は「ふとん」ではなく「ふぅとぉん」という感じになるのでちょっと注意ですね。
大人の日本語編
さあ紳士のみなさん大変長らくお待たせしました笑
ここからは大人の世界における日本語の使用例を少し紹介します。男性諸君なら一度は見たことがあるだろう用語ですが、気分を害されたくない方はここで一旦やめておきましょう笑
それではサクッといきましょう。
hentai
ヘンタイですね。
ただ、英語の”hentai”は日本語の「変態」とは違って、「2次元の動画」のことを指します。男性のみなさんなら誰しも一度は「エッ◯スビデオ」や「ポーン◯ブ」などのサイトでこちらのジャンルのアニメを見たことがあるんじゃないでしょうか。あるでしょう・・・ええ。
bukkake
読んで字のごとく、麺と汁の入った器に具を豪快にのせたそばやうどんを複数の男性で取り囲みクライマックスに達したものから順番でし・・・・・あれ?なんか違いますね。まあいいや笑
ちなみに読み方は「ぶっかけ」ではなく「ぶっかぁき」という感じになるのでぶっかける際には注意しましょう。
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“loanwords”を使う際の注意点
はい、ということで一気に見てきましたが、いかがでしたか?
実際はまだまだ紹介できていないものもたくさんあります。気になる人は、“Japanese”、”loanwords”などとキーワードを入れて検索してみるといろいろ出てくると思いますよ。
そして今日紹介した”loanwords”も使って是非積極的に外国人とコミュニケーションをとってみましょう。きっとかなり会話が弾むはずです。
ただ、”loanwords”を使う際に一点ちょっと気をつけておいた方がいいことは、中にはそこまで浸透していない言葉もあるので必ずしも全て伝わるとは限らない、ということです。
使ってみたものの、“what?”となることもあるので、あらかじめある程度説明できる準備はしておいた方がいいでしょう。
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以下でそれぞれのテーマの記事一覧をチェックできるので良かったら覗いてみてください。
また、以下の記事では日本で生まれ育った僕が15年間の英語学習を経てたどり着いた「最強の独学勉強法」と「正しい発音の身につけ方」をまじめに紹介しています。(どちらもかなり読みごたえあります)
本気で英語力を伸ばしたいと思っている人には必ず役に立つ内容になっているので是非チェックしてみてくださいね。
CHECK!!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!