英語は割と得意な科目なのに、いざ外国人と会話をすると全く伝わらず泣けてきます。どうしたら1回で聞き取ってもらえるようになるでしょうか?
ー19歳 ニュウリンガール
こんにちは!通訳/ストリート英会話講師のbigtree(@bigtree1000)です。
(15年の努力の結晶。「誰にも知られず密かにペラペラになれる独学勉強法」はこちら)
この記事は、自分の英語が思うように伝わらず悩んでいるあなたに是非読んでほしい記事です。
以下では、過去に同じような思いをした僕の経験を元に、「ちょっとした意識改革で英語が格段に伝わりやすくなる英会話の極意」をシェアしています。
あなたの現在の英語のレベルに関わらず、ここに書いてあることは全ての日本人が英語を話す時に必ず意識すべきことなので、1つでもできていないことがあれば修正することであなたのコミュニケーションスキルは確実に1ランクアップするはずです。
どれもとても簡単で基本的なことですが、僕の経験上意外と見過ごされていることが多いため、自分はちゃんとできているか思い返しながら読み進めてみてくださいね。
かなり重症だった過去の自分
まずは「あなたの英語がどうして伝わらないのか」ということを考える上で、少しだけ僕自身の話をさせてください。
僕自身もあなたと同じように過去に「英語が伝わらない」という辛い経験をしているので、その時のフラストレーションはとてもよくわかります。
僕の場合は英語が大好きで、自分でも少なからず「得意」という意識があった分、当時は本当にめちゃくちゃ悔しい思いをしたことを今でもよく覚えています。そんな当時の僕の状況は、
- 中学、高校と英語を勉強し、成績もそこそこだった
- 大学受験に向けて勉強したため、文法もわりと得意だった
- 英語の先生から「発音がきれいだね」と言われることもあった
にもかかわらず、実際にネイティブスピーカーと会話をする機会があると、必ずと言っていいほど一度で聞き取ってもらうことができず、それがものすごく悔しくて、当時は本当に英語を話すことが嫌になっていました。
そんな過去の自分を今冷静に振り返ってみると、当時の僕は、
- 伝わらないことからナーバスになり、小さい声でモゴモゴ話していた
- 発音を褒められたことで逆に意識してしまい、そこにばかりこだわっていた
- 文法や単語がある程度わかっているが故に、「正確な英語」を話すことに必死だった
- 周りに日本人の友達がいると余計ナーバスになり、難しい単語を使って話そうと気負っていた
という感じで、英語がある程度できるにもかかわらず結構な重症の状態でした笑
特に当時は「文法的に正確な英語」というのをとりわけ強く意識していて、そこにばかり意識が集中してしまったために、思ったことを素直に、スムーズに伝えることが困難になっていました。
そして実はこれは英語初心者の人にとっても言えることで、「変に正しい英語にこだわりすぎることで、自分の言いたいことが全く言えなくなってしまう」ことは本当によくあることなんですよね。
上手にコミュニケーションが取れなければ外国人と心を通わせることは難しいですし、せっかくの英語を話す機会も満足できずに終わってしまいます。
事実、「外国人と実際に英語で話す」こと以上に英会話を上達させることはないですから、そんな大切な機会を思うように活かせず悔しい思いをするなんてもったいなさすぎます。
ということで、ここからはそんな状況を一発で変えてくれる、誰にでもできる「英会話上達のための1秒解決法」というのを紹介していきたいと思います。
試してほしい!1秒で変わる英会話上達法
笑顔で口を大きく動かす
はい、この見出しだけを見て「なんだ、こんなことか」とガッカリしないでください。
これは英語初心者、中級者、上級者のレベルに関わらず大切なことで、違う言葉を話す者同士がコミュニケーションをするうえでとても重要なことです。
考えてみればわかることです。あなたは難しい顔をしている外国人に進んで話しかけたいと思いますか?
例え相手がある程度日本語を話せたとしても、仏頂面やいつもしかめっ面をしている人とは話していてあまり気持ちよくありませんよね?
逆に、相手がほとんど日本語を話せない人だったとしても、その人が素晴らしい笑顔の持ち主で、身振り手振りを使ってなんとかコミュニケーションを取ろうという意思が伝わって来れば、こちらも全力で応援したいと思いますし、言葉は伝わらなくても気持ちで理解し合うことができるはずです。
上で見た僕自身の例のように、英語が通じなくて悩んでいる人は、必要以上にナーバスになり、英語を話す際にシリアスな顔をしている場合がかなり多いです。
また、そのような時には顔の筋肉もこわばってしまっているので、口が大きく開かずモゴモゴとした話し方になってしまいがちです。なので、
- 英語が伝わらない時こそ笑顔で、また完璧な発音でなくてもいいので、口をあえて大きく動かしハッキリとしゃべることを意識するようにしてみてください。
これだけでも相手は頑張ってあなたを理解しようと親身になってくれるはずで、その結果これまで半ばあきらめ半分で終わっていた会話に「共感」が生まれ、コミュニケーションの質は今までよりもずっと高くなるはずです。
この違いはかなり大きいですよ。
息を大きく吐いて大きな声で喋る
次に、英語と日本語の決定的な違いの一つに、「吐く息の量の違い」というのがあります。
英語は一般的に口を大きく動かすのと、腹から声を出すことが特徴的な言語です。
実際に英語と日本語では、英語の方が数倍の量の息を吐くと言われています。
一方で日本語は、そこまで口を大きく開けることなく、またそんなに抑揚をつけずに話すのが一般的ですよね。
私たちは普段から自然と日本語のしゃべり方が身についてしまっているので、英語をしゃべる時にも口をあまり開かず口先だけで発声してしまいがちです。
そうなるとなおさら聞き取ってもらいにくくなるので、
- 英語をしゃべる時はとにかくいつも以上に「腹から声を出す」ことを意識し、大きな声でしゃべることを心がけてください。
もちろん、発音に自信がないからといって小さな声になってしまうのはもってのほかです。
これまでさまざまな人種のさまざまなアクセントを聞いてきた僕が断言できるのは、「発音は下手くそでも、自信を持って大きな声で発言すれば必ず伝わる」ということです。
あなたの英語が伝わらないのは、自信喪失による声の小ささと不明瞭さが関係している可能性が非常に高いです。
とにかく間違いを恐れずに、「相手に自分の気持ちを伝えたい」という姿勢を前面に出してしゃべってみてください。きっと新しい発見があるはずですよ。
ゆっくり喋る
次に日本人が陥りやすいミスとして、「急ぎすぎ」が挙げられます。
これは英語がある程度できる人に特に顕著で、「ネイティブみたいに上手く喋ろう」という気負いから、あたかも「ペラペラですよ」と言わんばかりに勢いよくまくしたてます。
しかし、例えあなたがどんなに英語ができたとしても、ネイティブからすればあなたの早口の英語は聞き取りづらいだけです。
また、これも上の僕自身の例で触れましたが、周りに日本人の友達や同僚がいると、「自分の英語力を見せつけたいという無駄な顕示欲」が働き、あえて難しい単語を使って早口になってしまいがちです。
そしてその結果、残念ながら相手にはよく伝わらない自己満足で終わってしまいます。
相手にきちんと伝わらなければ当然相手の解答もちぐはぐになり、その結果会話自体が内容の薄いものになってしまうでしょう。
言うまでもなく、大切なのは見かけの英語ではなく、真のコミュニケーション能力ですよね。
ゆっくり相手の言うことを吟味し、こちらも時間がかかってもいいので「本当に思っていること」を伝えることができれば、あなたの英会話能力はものすごいスピードで格段に成長するはずです。
僕のこれまでの経験上、日本人は特に相手に気を遣う性質から、「相手の発言に早く答えないといけない」という心理が働き、考えがまとまる前に、ついつい急いでうわべだけの解答をしてしまいがちです。そこでこれからは、
- きちんと相手の言うことを理解できるまで聞き、それに対する自分の正直な意見を、ゆっくり、相手がついてきているのを確認しながら話す努力をしてみてください。
それこそが話し手に対する真の気遣いだと僕は思います。
(そしてその際はもちろん「笑顔」も忘れないでくださいね)
最初に一言で言いたいことを言う
これも英語初心者および、ある程度英語ができる人共にやってしまいがちなことです。
ご存知の通り、日本語と英語の語順(主語(S)、動詞(V)、目的語(O)など)は違いますよね。
しかし、普段英語の語順に慣れていない私たちは、日本語の語順で英語を表現しようとしてしまいがちです。
その結果、結論が後ろの方に回り、ダラダラと長い文章になってしまうことがよくあります。
そしてここに日本人特有のアクセントや、声の小ささが合わさると、聞き手にとってその発言の内容を理解するのは困難を極めることでしょう笑
そんな状況を避けるには、
- 発言の最初であなたの一番言いたいことを一言でまとめてしまうのが効果的です。質問の回答であれば「Yes」か「No」か、それ以外であれば「何が、どうしたのか」というのを簡潔に、バシッと言ってしまいましょう。
これは実際の英会話において本当に有効です。ちょっと例を挙げると、例えば相手の提案に対して、
<例>
“I agree”
(賛成だ)
“I don’t feel like it”
(そんな気分じゃない)
という風にまず最初にできるだけシンプルに自分のスタンス(立ち位置)を伝えてしまいましょう。
このように先に自分の立場を明確にしておくことで、相手もあなたの次の発言を予測することができますし、例えその後の説明が不明瞭だったとしてもある程度は想像することができます。
また、「何が、どうした」という事実を伝える場合でも、まず最初に話の「核」となる部分をできれば「3~5単語」くらいで表現できるようにするのがベストで、
<例>
3単語:
“I went there”
(私はそこに行った)
5単語:
“I want to see this”
(これを見たい)
くらい簡潔に言いたいことをパッと言えるようになるとそれだけでコミュニケーションの質もグッと上がります。
カタカナ英語を忘れてネイティブになりきる
最後は英語初心者に特にありがちなパターンですが、英語を日本語の50音の中で考えてしまっているため、発音が典型的なカタカナ英語になってしまっていることがよくあります。
カタカナ英語はハッキリ発音すればそのまま通じてしまうこともかなりあるんですが、中には私たちが認識しているカタカナ英語とは全く異なる発音の単語もあったりします。
<例>
“virus”「ウイルス」の実際の発音は「ヴぁぃらす」という感じなので、どんなにハッキリ「ウ・イ・ル・ス!」と言っても絶対に通じません笑
英語をカタカナの範疇で考えてしまっている人は、例え耳で聞こえた英語が日本語の仮名で表せない音だったとしても、無理矢理カタカナに当てはめて発音してしまいがちです。
その結果ネイティブスピーカーには理解してもらえないこともあるでしょう。
まずは英語のアルファベットと日本語の仮名は全くの別物ということを意識し、恥ずかしがらずに自分が「あの映画の名場面のあの俳優」になったつもりで自信を持って堂々と発音してみましょう。
この「なりきる」というのは本当に大切なことで、英語を話す時は「英語を話している方の自分になる」というのは実はバイリンガルの人が自然にやっていることです。
- 私たち日本人がこれをいきなりやるのは難しいかもしれませんが、とにかく英語を話す時にはカタカナを忘れ、聞こえたままの音をマネする努力をしてみてください。
そうすれば次第にネイティブの発音が頭に染みつき、それに伴って正しい口の動かし方もわかってくるはずです。
伝わる英会話の極意まとめ
ということで、誰でも1秒でできる英会話の上達の極意を5つ紹介してきました。(実際には1秒もかかりませんね笑)
僕がこれらを実践して、英語が伝わらない悩みを実際に乗り越えたように、あなたもこれらのポイントを意識して積極的に話すトレーニングを積めば、あなたの英会話力は短期間で必ず爆発的に上達します。
逆にこの5つの改善法を見て「なんだ、こんなことかよ」と思ったあなた、これらを意識して日々実践するのとしないのとでは、本当に英会話力の伸びに圧倒的に差が出ます。これは確実に断言できます。
もしこの中の1つでも実践していないことがあったら、今日から是非意識して英会話をしてみてください。きっともっと内容の濃い会話ができるようになり、結果的に表現力も大きくアップするでしょう。
もっと具体的な英会話上達方法もチェック
ということで今日は5つの英会話上達のポイントを紹介しましたが、中には「もっとテクニカルで具体的な上達方法が知りたい」と思っている人もきっといることでしょう。
そんな人はこちらの記事で英語の発音についてわかりやすく解説しているので是非チェックしてみてくださいね。
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また、以下の記事では日本で生まれ育った僕が15年間の英語学習を経てたどり着いた「最強の独学勉強法」と「正しい発音の身につけ方」をまじめに紹介しています。(どちらもかなり読みごたえあります)
本気で英語力を伸ばしたいと思っている人には必ず役に立つ内容になっているので是非チェックしてみてくださいね。
CHECK!!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!