英語で「ダサい」って何て言ったらいいですか?”bad”しか思いつかないんですが、”bad”はどんなシチュエーションでも使えますか?もっとおしゃれでかっこいい言い方があったら教えてほしいです。
ー28歳 メガネの会社員
こんにちは!通訳/ストリート英会話講師のbigtree(@bigtree1000)です。
(15年の努力の結晶。「誰にも知られず密かにペラペラになれる独学勉強法」はこちら)
はじめに、あなたはもし友達がニコニコしながらすごくセンスの悪い服を、「ねぇ、コレ良くない?」と言ってきたら、正直に「ダサいよ」と伝える勇気がありますか?
ない人にはこの記事はあまりおすすめしません。なぜならここで出てくる表現は全て「かなり直球な表現ばかり」だからです。
そういう僕はというと、ダサいと思ったらなるべく正直に「ダサいよ」と伝えるように日頃から心がけています。
だってそうしないとダサい服を着た友達と街を歩き、最終的にあなたも「ダサい人の仲間」になってしまいますからね笑
ということで、今日はアメリカのストリートで使われている英語で「ダサい」と言い放ちたい時に使えるかっこいい表現を12個紹介したいと思います。
ただ、実際は一口に「ダサい」といってもそれが見た目なのか、発言なのか、考え方のことなのか、また「どのようにダサい」のか、という部分も場合によって少しニュアンスが変わってくるかと思います。
なので今日はそれぞれのスラングについて、
- 何がダサいのか
- どんな風にダサいのか
というところにも注目しつつ紹介していきたいと思います。
それでは早速見ていきましょう。
英語の「ダサい」を意味する言葉12選
lame
個人的にはコレが日本語の一般的な「ダサい」の意味に一番近いと思います。
- 人の「見た目」はもちろんのこと、「行動」や「発言」、または「考え方」に対しても使えて、「とにかく呆れるくらい全くイケてない」というイメージです。
この一言で全て片付いてしまうくらいどんな状況でも使えて汎用性は抜群です。とにかく全くもってイケてない時に使いましょう。
“lame”は辞書で調べると、「(人や動物が)事故や病気などで足が不自由な様」という意味が出てきますが、日常会話でもしあなたが“lame”と聞いたら、99.9%「ダサい」というスラングの意味で使われているので、自分のことを言われてはいないか聞き耳を立てましょう笑
Did you just see his t-shirt?
(あいつのTシャツ見た?)
Yeah, that was so lame
(ああ、めっちゃダサかったな笑)
wack
これもとてもよく耳にするスラングです。
- 意味的にはほとんど“lame”と同じで、こちらも「見た目」だけではなく「発言」、「行動」、「考え」などに使えるので便利な一言です。
はっきり言ってこの“wack”と“lame”を覚えておけばほぼ全ての状況で「ダサいわ!」と言えるので、まずはこの2つを確実に覚えておくといいと思います。
似ている綴りで“whack”(発音は同じ)もありますが、こちらは「強く叩く」(動詞)や「(叩いた時の)バシッという音」(名詞)という意味なので注意しましょう。
Sorry…well…I guess…..I mean, I wanna buy you a drink next time
(ごめん、えっと・・じゃ、じゃあ今度バーで一杯おごるよ)
NO. I’m done. It’s just so wack
(いやもういいから。ホントにダサい)
corny
“corny”はイメージで言うとズバリ、
- 「田舎出身の人が都会の空気に馴染もうとして一所懸命ファッションや発言を都会風にしようと頑張っているんだけどスベってる感じ」です笑
ちなみに”corny”の”corn”はトウモロコシのコーンのことです。なので”corny”自体には普通に「コーンっぽい」という意味もありますが、日常会話で出てくる場合にはスラングで「イケてない」、「スベってる」、「ありきたりな」と言っている場合がほとんどです。絶対に言われたくないですね笑
日本語でも田舎出身の人を「芋っぽい」と言ってからかったりしますよね。それのアメリカ版だと考えるとわかりやすいんじゃないかと思います。
アメリカの場合は田舎に行くと超広大な「トウモロコシ畑」があるので、そこから「田舎っぽい」というイメージが生まれたという説と、コーンは同じ大きさの粒がずらっと並んでいることから「ありきたりな」というイメージがついたという説があります。
We still need to bring one more…You wanna call him?
(まだ一人足りないじゃん・・・アイツ呼ぶ?)
Oh hell NO! You know we can’t go to the party with that corny dude
(いやまじ無理っしょ!あんなダサいやつとパーティー行けないし)
*dude=男性を指すスラング
ugly
これも言われるとかなりきついやつです。”ugly”はご存知の通り「汚い」、「醜い」という意味ですが、
- スラングではちょっとニュアンスが変わって、「ダサい」、「オリジナリティがない」、「バカ」という散々な意味になります。
もともとの「全体的に醜い」というニュアンスからそういう意味になってるんですね。
“lame”や“wack”と近いですが、“ugly”はどちらかというと「見た目」について言及するときに使われることが多いです。
This car is sick. I really dig it. What do you think?
(この車かっこいいな。まじでいいわ。ねえどう思う?)
*sick=かっこいい
*dig=(スラングで)気に入る
Well…to be honest, I think it’s ugly
(うーん・・・正直言ってダサいと思う)
(“sick”は「かっこいい」という意味で、こちらで詳しく解説しています)
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dumb
「バカな」という意味ですが、スラングでは「呆れるほどバカげているくらいイケてない」というニュアンスで使われます。
- 「見た目」においても、例えば「お葬式に派手なスーツを着ていく」みたいに明らかに場違いで浮いているような時にこの”dumb”を使うことがよくあります。
最後の”b”は発音せず、「だむ」(「む」は口を閉じるだけで実際にはほとんど発声しない)という感じになります。
Hey come on! Let’s go!
(おい早く行こうぜ!)
Are you sure you’re gonna wear this jacket for wedding? I’ll keep it 100 with you but you look dumb
(お前本気で結婚式にこのジャケット着てくつもり?正直言わせてもらうけどダサいよ)
*keep it 100=正直に言う
awful
これはスラングに分類されるかは微妙なところですが、日常会話ではとてもよく使われる表現です。
- 「見た目」や「考え」、「行動」がとにかく「ひどくダサい」時にこの一言でズバッと切り捨てるのに最適です。
発音は「おぅふる」ではなく、仮名であえて表現するなら「おぅふぉぅ」という感じになります。(なぜこのように発音するかはこちらで解説しています)
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Sorry I’m late. But there was a huge alligator blocking my garage…
(遅れてごめん。でも巨大なワニがガレージを遮ってて・・・)
Don’t even start. It’s just so awful
(そういうのいいから。ほんっとしょうもない)
shitty
“shitty”の元になる単語は名詞の“shit”、つまり「クソ」です。
- それが形容詞になり「クソのような」となりますが、その意味は「非常にクオリティーが低い」や、「みすぼらしい」、「かわいそうなくらいひどい」となります。
「見た目」だけでなく「アイデア」や「行動」について言及する時に使われることの方が多い表現です。
Let’s go eat something
(何か食べに行こうよ)
I don’t wanna go anywhere in this shitty piece of wreck
(こんなクソダサいポンコツ車でどこにも行きたくないわ)
*wreck=ボロボロの車
crappy
“crappy”の元になる単語は名詞の“crap”で、こちらも「クソ」です。
- なのでこちらも”shitty”同様「非常にクオリティが低い」、「みすぼらしい」、「価値がない」のようなニュアンスで、やはり「見た目」や「アイデア」、「行動」のことを言う時によく使われます。
“shit”はいわゆる“cuss word”(または”curse word”)といってとても汚い言葉であり、”crap”というのは”shit”に比べると少し柔らかい表現なので、“shitty”という言葉を避けるべき場面では“crappy”を使った方が無難でしょう。
Well, I will pick you up in my old van then
(えー、じゃあ古いバンの方で迎えに行くよ)
No. Don’t you ever come to my neighborhood in that crappy trash
(いや、あのダサいゴミ車で二度とウチの近所に来ないで)
(ちなみに”pick up”を使わずにスラング英語でかっこよく「迎えに行く」と言いたい時に使えるおしゃれなフレーズはこちらで紹介しています)
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boring
こちらは「退屈な」という言葉ですね。
- その意味からも想像がつくように、主張がなく面白みに欠けることに対して「ありきたりでつまらない」という意味を込めて使われます。
「見た目」はもちろんのこと、「考え方」についても「全然イケてない」というニュアンスを伝えるにはぴったりな表現です。
What do you think about this dress? A little too gaudy?
(このドレスどう思う?ちょっと派手かな?)
*gaudy=派手
BORING
(イケてないわ)
phony
スラングで「〜ぶっている」というような意味合いになります。
- 本来の自分じゃない人格を「演じている人」や、他人からよく見られようと「無理している人」などに対して使える一言です。
主に人の見た目や行動について言いますが、“phony lie”「ダサい嘘」のように物事に対して使われることもあります。
He looks so phony in that red leather jacket
(あいつのあの赤い革ジャンまじダサいな)
Tell it to his face
(直接言ってやれよ)
fake
文字通り「フェイク」という意味ですね。
- ですが実は日常会話においては「ホンモノ/ニセモノ」という意味でのフェイク以外にも「インチキ臭い」というニュアンスで使われることもあり、たいていは「人の見た目」に対して使われます。
また、さらに強調するために後ろに”-ass”をつけて“fake-ass”と言う場合もあり、これは口が悪い人がストリートでよく使う表現です笑
Hey, how do you like my new hair style?
(ねえ、髪切ったんだけどどう?)
Ugh…You look like fake-ass Justin Bieber. I would cuss the sh*t out of the barber for giving my boyfriend that crappy hair cut
(うわ・・・ダッサいジャスティン・ビーバーみたい。私だったら彼氏がこんなダサい髪型にされたら床屋のことボロクソに言うけどな)
*(動詞の原形) + the sh*t out of A=Aを〜しまくる
trashy
そして最後はこちら。“trashy”の元になる単語は“trash”、つまり「ゴミ」です。
しかし、かといって「汚ならしい/みすぼらしい」という意味でのダサいというイメージかと言うとそうでもなく、
- どちらかというと、「社会的教養のない知能の低い人が派手な格好をして、大声でレベルの低い下世話な話をしているその見た目と考え方や生き方のことを差す」といった感じです笑
教養のない人ほど自分を偉く見せようという心理から横柄に振る舞い、それをかっこいいと勘違いしている節があります。そんな時にこの表現はピッタリです。
Yeah, so I told them, It’s just 2 grand! You know what I’m saying? It’s nothing, cuz I make 20k a week!
(そう、だから言ってやったんだよ、たったの20万だって!何でもないだろ?おれは週に200万稼いでんだからさ!)
*grand = 1000ドル(約10万円)のこと
*k=1000
Hahaha…right (Come on, man. You are nothing but a trashy trash)
ハハハ・・だな(まじかよ、コイツダサいクズ男以外の何物でもないな)
「ダサい」を意味する英語の言葉まとめ
はい、ということで「ダサい」という意味の英語の表現を12個一気に見てきましたがいかがだったでしょうか。
他にも「かっこいい」という意味の“cool”を否定形にして“uncool”という風に言ったりもできますし、「品質が悪い」というニュアンスで“poor”という言葉を使ったりと言い方はいろいろありますが、今日は日常的にアメリカのストリートで特によく使われている「ダサい」という表現をスラングを中心に12個厳選してお届けしました。
「かっこいい」の感覚は人それぞれですが、自分がかっこいいと思ってやっていることが他人から見たらものすごくスベってる場合もあったりするので、「ダサい」と言われないためにも日頃から自分の感覚と周りの感覚の温度差を意識しておいた方がいいかもしれませんね!笑
ちなみに、「ダサい」の逆でスラングで「かっこいい」や「イケてる」と言いたい時の表現の仕方はこちらで詳しく紹介しているので、是非一緒にチェックしてみてくださいね。
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当サイトでは、受験勉強や本気の英会話学習に役立つ知識はもちろんのこと、アメリカのストリートから発信される実用的な表現や誰も知らない超マニアックなスラングなど、かなりの守備範囲の英語コンテンツをカバーしています笑
以下でそれぞれのテーマの記事一覧をチェックできるので良かったら覗いてみてください。
また、以下の記事では日本で生まれ育った僕が15年間の英語学習を経てたどり着いた「最強の独学勉強法」と「正しい発音の身につけ方」をまじめに紹介しています。(どちらもかなり読みごたえあります)
本気で英語力を伸ばしたいと思っている人には必ず役に立つ内容になっているので是非チェックしてみてくださいね。
CHECK!!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!