こんにちは!通訳/ストリート英会話講師のbigtree(@bigtree1000)です。
(15年の努力の結晶。「誰にも知られず密かにペラペラになれる独学勉強法」はこちら)
あなたはこれまでに何冊英語の本を読んだことがありますか?
「まだ1冊も読破したことがない」という人は是非今日から始めましょう。
英語の本を読むことは英語力を短期間で向上させるのにものすごーーーーく効果があるだけでなく、あなたの人生にとってめちゃくちゃ有益な体験になります。
今日は僕が考える「英語の本を読むことの8つのメリット」というのをお話ししたいと思います。
読書で人生が変わる。英語の読書がおすすめな8つの理由
僕が初めて英語の本に挑戦したのは大学3年生くらいの時だったと思います。
それまでの僕は英語の本はおろか、日本語の小説や新聞すらろくに読んだことがありませんでした。
最初は「長時間集中して文字を読む」こと自体に慣れていなかったため、また英語の文章を読む力が圧倒的に欠如していたため、たった数百語の文章を読むのにも膨大な時間がかかり、もちろん読書の楽しさというのを始めから感じることはできませんでした。
それでも、英語を学ぶうえで本を読むことの大切さはなんとなく感じていたので、頑張って読書を続けているうちに少しずつ慣れ、同時に「英語の本を読むことができる」という事実に喜びを感じるようになりました。
そして今ではほぼ毎日欠かさず洋書を読む時間をとっていて、そこから日々喜びと新たな発見を得ています。
ということで、ここからは僕がこれまでの「英語の読書」から得られた経験を基に、あなたにも英語の本を読むことをおすすめする理由を8つ語っていきたいと思います。
1.興味のあるトピックを自分で選べる
まず英語学習における読書の大きなメリットは、「あなたが自分自身で好きな内容の本を選ぶことができる」という点です。
あなたが英語の本を読もうと思ったきっかけが何であるにせよ、あなたは自分で、「この本は面白くなさそう」とか「これはめちゃくちゃためになりそう」という風に教材を自由に選択できます。
これが参考書の長文読解問題であったり、英語の新聞であれば、その内容がどんなにつまらなくてもあなたは「勉強なんだから仕方ない」と我慢しなきゃいけませんよね。
するともちろん読書をすることの楽しさは得られませんし、楽しくないと勉強自体の効果も落ちてしまいます。
何事も「興味がある」ということはすごく重要な要素だと思います。
2.語彙力、文法、コロケーションの知識がつく
次に、英語の本を読んでいると知らない単語にたくさん出会います。
内容が複雑、かつ専門的であればあるほど知らない単語が多く読み進めるのが困難になりますが、少し慣れてくると知らない単語でも文脈からある程度意味が予想でき、辞書なしでも読み進めることができるようになります。
また重要な単語は繰り返し出てくるので、違うコンテクストで何度も同じ単語が出てくるたびにその単語の輪郭というのがだんだんはっきりしてきて、最終的に「ああ、こういう意味か」と納得することができます。
このようにして、辞書を使わず「コンテクスト」で覚えた単語というのは頭に残りやすく、また自分自身でも使いやすくなります。
単語帳を使ってたくさんの単語をインプットするのも1つの手ですが、このように読書によって自然に新しい単語を頭に刷り込ませることもとても効果的です。
またそれは単語だけに限らず、英語の文法の知識や、コロケーション(語順や配置のこと)においても同じで、繰り返し繰り返し同じようなパターンに出会うことによって英語本来のルールというのが自然に身につくようになっています。
特にこのコロケーションというのは、ネイティブの英語を耳で聞いただけで理解するのは難しく、実際に目で追ってネイティブ英語の「リズム」というのを確かめることはめちゃくちゃ効果的です。
3.自分のスピードで学べる(超重要)
そしてこれはものすごく重要なことで読書のスペシャルな要素の1つですが、なんといっても読書のいいところは「自分のペースで学ぶことができる」という点にあります。
リスニングや人との会話でのトレーニングではそのスピードはコントロールすることが難しく、「あ、今の・・」と思った頃にはもう次のトピックに移り変わっていますよね。
一方で読書は「ん?わからないぞ」と思ったら立ち止まり何度も何度もわかるまで読み直すことができ、確実に自分の知識にすることができます。
事実、このように多方面から自分が納得できるまで噛み砕いた知識というのはとても「成熟度」が高く、記憶に残りやすいうえに次に会話などで出てきた際も「スッ」と頭に入ってくるようになります。
その分時間はかかりますが、確実に自分のものとなるのであればその効率はかなり良いと言えますね。
4.読み終わった時の達成感は何にも代え難い
これは洋書初心者に特に言えることですが、これまで英語の本を読んだことがない者にとって、初めて英語の本を一人で読み切った時の達成感というのはハンパなく嬉しいものです。
僕も初めて読破した本はたかだか数百語で内容もとてもやさしいものでしたが、それでもきちんと内容を理解できた時は声が出るほど嬉しかったですし、ものすごく大きな自信になりました。
そこから徐々にボリュームのある本を読んでみたり、少し内容の複雑な本を読んでみたり、ちょっとずつレベルアップするごとに自分の英語力が伸びてきている実感とそれに伴って確かな自信が芽生えてきました。
初めから小説や自己啓発本などを読むのはとても難しいです。
まずは子供向けの本や誰でも知っている童話を英語で読んでみるなど、簡単なところから着実にステップアップしていきましょう。
5.日本語になっていない情報をいち早く得られる
これも英語ができる人の特権ですね。
日本ではいまだに英語で少し言いたいことを言えるだけでとても驚かれますし、崇められます笑
まだまだ企業でも英語力の高い人は重宝されますし、特別手当がもらえる場合だってありますよね。
もちろんそういう目先の恩恵というのも大変ありがたいですが、僕個人が思う英語ができることの最大の恩恵は、「多くの日本人が知らない情報をいち早く取り入れることができる」ということです。
基本的に私たちの耳に入ってくる海外発信の情報は全て誰かの手によって翻訳されています。
なのでそれらの情報は私たちのところに届く前に、
- 内容が薄められたり
- 変な味付けがされたり
- フィルターがかかってしまったり
- 最悪の場合完全にねつ造されてしまったり
とかなりのケースでオリジナルの情報とはニュアンスが変わってしまうことがあります。
でも、もしあなたに英文を自分で理解する力が備わっていたとしたら、ありのままの“raw contents”「生の情報」を誰より先に仕入れることができるわけです。
これはめちゃくちゃ大きいですよね。
今のSNSやエンタメのトレンドだって、多くはアメリカやヨーロッパから発信されていて、日本に来るまでにはどうしても若干のタイムラグが発生します。
それを情報が発信されると同時にキャッチすることができたら・・・
それこそ「目先の数万円」どころではない「ビッグビジネス」に繋げるチャンスだってありますし、そもそも入ってくる情報の量が日本語だけの場合と比べものにならないので、多くの有益な情報を手に入れることができます。
このためだけにでも英文を読む力をつけておくことの意義は十分にあると思いませんか?
6.英語の本を読んでる自分はなんかかっこいい笑
次はもしかしたら共感してもらえないかもしれませんが・・・英語の本を読んでる人ってなんかかっこよくないですか?笑
中には電車やカフェで英語の本を取り出して読んでる人を「なんだよ、かっこつけやがって」と思う人もいるかもしれませんが、いいですか、それは「妬み」です笑
僕は英語の本や、電子書籍などを使って読書をしている人を見ると、なんとなく「ああ、かっこいいな」と思います。
なので僕もやります笑
実際英語の本を読んでいる人に対する一般的なイメージは「なんかできる人っぽいイメージ」だと思います。
それはどちらかと言ったらいいイメージですよね?
僕はどんな形であれ「ポジティブなマインド」を持つことは大切だと思うので、「英語の本が読めている」という自己陶酔に浸るのも良いことだと思います。
「ポジティブ」=「自信」
だと思うので前向きな気持ちになれて、自分のためになる読書をやらない理由がありません。
7.読書には心を落ち着かせる効果がある
読書には不安を和らげ、精神を落ち着かせる効果があります。
また読書に夢中になっている時というのは本の中の世界に自分が入り込んでいる時で、そんな時はそれ以外のことは何も考えられません。
もしあなたが日々ストレスに追われ、時に友人や同僚などから厳しいことを言われて凹んだら、寝る前に本を手に取り、そこからポジティブなメッセージをすくい上げましょう。
そうすることで心を落ち着かせ、気持ちを整理することができます。
人間の脳は寝ている間にその日に起こったことを処理するので、寝る直前に「ポジティブな情報」をインプットすることで寝ている間にそれが頭の中で「ネガティブ」を塗り替え、翌朝スッキリした気持ちで一日をスタートさせることができます。
個人的にこれはかなりおすすめです。
8.英語の読書は常に新しい発見の連続である
僕が毎日読書をしていて常に感じることは、「英語の読書は本当に発見が多い」ということです。
例えば日本語で既に内容を知っている英語の本を読んでいたとしても、「あ、コレ英語ではこんな風に表現するんだ」とか、「こんな単語もあるんだ」という新しい気づきがあります。
また、前に一度読んだ本をもう一度読み返した時なんかも、「ああ、これはこういう意味でもとれたんだな」という風に以前は気付かなかった点に気付くことができる場合もたくさんあります。
さらに、時には「え、これ学校で教えられたことと全然違うじゃん」という驚くべき発見もあり、自分で正しい情報を選択して判断することがいかに大切かということにも気づかされます。
英語の本を読むことで得られる恩恵は本当に素晴らしいことばかりです。
洋書初心者におすすめしないことTop3
ここまでで英語の本を読むことのメリットがわかっていただけたかと思います。
ここからは今まで英語の本を読んだことがない初心者の人が初めて洋書を読み始める際に気を付けておきたいことを簡単に紹介したいと思います。
1.新聞・政治系の話はNG
まずあまりおすすめしないのは、いきなり内容の難しい政治の話や堅苦しい新聞で読書を始めようとすることです。
「どうせ読書をするならためになる方がいい」とこれらのトピックを選んでしまいがちなんですが、政治の話や新聞は上でも言った通り「難しくて堅苦しい」ので頑張って読もうとしているうちに息が詰まって疲れてしまい、結果的に読書の楽しさに気付く前に挫折してしまいます。
これは実際に僕が体験済みだから言えることです笑
どうしても「効率化」を重視してしまう勤勉な国民性のおかげで本当にやってしまいがちなんですが、これはホントにおすすめしません。
まずは自分の興味があって気楽に読めそうなジャンルの本から始めてみることを強くおすすめします。
そこからだって必ずたくさん学びがあります。これは断言できます。
だって英語を読むこと自体が新しいチャレンジなんですから、どんなものでも発見がないわけはありませんよね。
2.「◯週間で読んでやる!」など期間を定めない
次にやってしまいがちなのが、「よし、じゃあ洋書を読んでみよう!」と意気込み過ぎて、「とりあえず今月中にコレを読破する!」などと期限を定めてしまうことです。
これも経験上あんまりやらない方がいいですね。
というのも、期限を設定してしまうとそれがプレッシャーになり、「本から有益な情報を吸収すること」よりも「ただ英語の文字を読んでいくこと」が優先されがちになってしまうからです。
そうするとせっかく読んでも内容がしっかり頭に入っていないため自分の知識になりにくくなってしまいます。
なので読書をする際はなるべく他のことに気を取られない状態で、じっくり読書に没頭できる環境を作ることがベストです。
3.いきなり本を買わない
最後のアドバイスですが、本を選ぶ際にはタイトルやジャケット(表紙のデザイン)だけを見ていきなり購入しないようにしましょう。
これはデザインやメーカー名だけ見て服を買うようなもので、そうすると買った後に必ず後悔します。
これを避けるためには「試着」が大切ですよね。本選びについても必ず本屋などで「試し読み」をすることをおすすめします。
英語の読書は「試し読み」ができるKindleで!
とは言っても目当ての本をいちいち本屋に立ち読みしに行くのはなかなかしんどいですよね。
そこでおすすめなのが今では多くの人が使っているKindle(キンドル)です。
KindleとはAmazon社が提供している電子書籍サービスのことですね。
Kindleブックを取り扱うKindleショップでは本のサンプルを無料でダウンロードできるので、自宅にいながら好きな本を選び、さわりの部分を読んだうえでダウンロードするかどうか決めることができます。
僕も気になる本がある場合には必ず試し読みをしてから買うようにしています。
またこのKindle自体も読書を恐ろしく快適にしてくれる素晴らしいアイテムで、僕も一度使い始めたらもう絶対に手放せません笑
さらにAmazonは“Kindle Unlimited”という「電子書籍読み放題」のサービスも提供していてこちらもとてもお得なので、これから英語の本に挑戦しようと思っている人は是非チェックしてみるといいと思います。
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読書のススメまとめ
以上、僕が英語の読書を強く勧める理由と読書を始める際のアドバイスを紹介しました。
僕のこれまでの経験上、「英語力を伸ばすためには単語や文法を勉強することが一番大切」と思っている人が本当にたくさんいますが(別にそれを否定するつもりはありませんが)、英語の読書もそれ同等どころかそれ以上の効果と上で紹介したその他のメリットもあるので、是非あなたの日々の勉強に取り入れてみてくださいね。
あなたも必ず読書から新しいライフエクスペリエンスが得られるはずです。
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「受験勉強から社会勉強まで」生きた英語はBigtreeEnglishで
また当サイトでは、受験勉強や本気の英会話学習に役立つ知識はもちろんのこと、アメリカのストリートから発信される実用的な表現や誰も知らない超マニアックなスラングなど、かなりの守備範囲の英語コンテンツをカバーしています笑
以下でそれぞれのテーマの記事一覧をチェックできるので良かったら覗いてみてください。
さらに、以下の記事では日本で生まれ育った僕が15年間の英語学習を経てたどり着いた「最強の独学勉強法」と「正しい発音の身につけ方」をまじめに紹介しています。(どちらもかなり読みごたえあります)
本気で英語力を伸ばしたいと思っている人には必ず役に立つ内容になっているので是非チェックしてみてくださいね。
CHECK!!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた。